野菜や果物売り場で見かけるようになった、商品説明。
生産地・生産者の名前・写真以外に、買う人が知りたいことって何でしょうか?
そして、生産者や売る人が伝えられることは何でしょうか?
私は勤めている会社で、野菜や果物の説明用POPを作成することがたまにありますが…結構これ、悩み所です。
なので、私なりに考えを出してみました(^ー^)
*******************************
まず、POPを作る上での条件
●POPの紙サイズは、大きすぎると売り場で邪魔になってしまう。商品説明で並べるなら、せめてA4サイズ。
●文字は、大きく少なめじゃないとお客さんに読んでもらいにくい。
●パッと見で興味を引けるように、良い写真を使ったり色や配置などのデザインもしっかりさせる。
●字数制限のある中で、生産者の伝えたいことや他の商品との違いが、どれも同じように見えてしまわないように工夫する。
***
デザイン力はもう、自分の引き出しを増やしてパターンを沢山作るのが一番かなと思います(笑)
あと、言葉の選び方とか表現などの文章力も引き出しを増やすしかない。
それよりも、生産者さんから頂く情報がものすごく重要でして。
***
●「生産者さんが畑で商品と一緒に写っている綺麗な写真」が欲しい!!もちろん収穫時期。笑顔で。
間違っても茶の間でくつろいでいるものではなく。画質はA4サイズに引き伸ばしてもガビガビでないもの。多少暗くても、加工してなんとかなるのでOK。
写真の質が最初の興味を引くといってもいいかもしれない…悲しいけど(-_-)
つまり、生産者さんにはカメラを使って自分で綺麗な写真を撮って(またはプロを呼ぶ)、データを送るとこまでやって頂きたい。
なかなか難しいと思いますが……
●「生産地の特徴や農法へのこだわりと、美味しさとの繋がり」を教えて欲しい!!
例えば昼夜の気温差が激しいため甘味がしっかり入るとか、土壌の性質が水はけが良い所なので味が良いとか、勉強会を頻繁に開いて質の向上に努めているとか。
他のとこの商品と何が違うのかを、文で示さないといけない。
中には「ストーリーや情報ではなく、商品のみで勝負」という方もいると思いますが、沢山の商品が並ぶお店で差別化するにはやはり説明POPが良いのかなと個人的に思います……
POPの有無や見た目とかでイメージが変わるっていうのは、私もなんか嫌だなぁと思いますが………(-_-)
でも、うまく売るための工夫だと言われればそれまでなんですよね…うーん。
よく、良い商品を作ることと売ることの例えで、ゴッホとピカソの違いが使われますよね。
ゴッホは良い絵(商品)を作っても、うまく売ることができなかったから生涯金銭的に悩みながら亡くなった。
対してピカソは良い絵(商品)を作ってうまく売ることができたから、生涯裕福で亡くなった。
もちろん、最終的には商品の質が勝負です。
しっかり判断できる(!)買う人にとって、何のファンになるかは売り手にどうこうできるものではありません。
だから商品の説明POPは、うまく売るための最初のきっかけにしかなりません。
野菜や果物を販売するお店は、生産者の方から商品(心をこめた子供)を預かる以上、うまく売る工夫をしなければいけない。
そのために生産者の方から必要な写真や情報を頂いて、買う人に手にとってもらうためのきっかけをPOPという形でつくっているのです。
うん…………そう考えれば後ろめたさがなくなってきたかも…(笑)
******************************
では次に、買う人は何が知りたいのか?
~後編へ続く~
(後日書きまーす。長いなぁ)